先ごろの自民党総裁で、高市早苗·前経済安保担当大臣が
総裁に選出された。
事前の大方の予想を覆す大逆転の結果だった。
その最大の立役者は麻生太郎·自民党最高顧問だった。
なので、麻生氏の政治的な影響力は格段に増すだろう。
皇位継承問題にとっては 殆ど最悪の展開に近い。高市氏とは以前、靖国神社の参集殿·応接室で
一対一でお話ししたことがある。
靖国神社崇敬奉賛会の企画で第11回英霊慰霊顕彰勉強会が
開かれた時(平成22年1月24日)のことだ。私はその頃、毎回、この勉強会の進行役を
仰せつかっており、この時も事前の打ち合わせだったはずだ。
靖国神社問題、東京裁判などについて、
よく勉強しておられた印象がある。同氏の基調講演の演題は
「靖国神社に替わる国立追悼施設建設を阻止しよう!」
(当日の記録は高森明勅編
『日本人なら学んでおきたい靖国問題』所載)。首相になられても、屈することなく是非とも
靖国神社参拝を貫いて欲しい。
高市応援団も叱咤激励すべし(安倍氏が靖国神社参拝を
途中で挫けても安倍応援団は沈黙してしまった…)。目の前の、10月17日〜19日は靖国神社の秋季例大祭だ。
意外と見逃されているようだが、
靖国神社への首相の参拝を中断させた張本人は、
故·安倍晋三氏だった。
かねて安倍氏への尊敬の念を表明してきた高市氏こそ、
安倍氏によってもたらされた英霊に対して
申し訳ない靖国神社を巡る政治の現状を、
勇気を奮って打開して貰いたい。恐らく高市氏は多くの点で私と意見が一致するはずだ。
しかし、昨年の総裁選の時のブログ(令和6年9月29日)や
10月2日公開のプレジデントオンラインの連載
「高森明勅の皇室ウォッチ」でも指摘したように、
何よりも大切な皇位継承問題については、
残念ながら最も危険であり、警戒すべき政治家の1人と
言わざるを得ない。上記ブログで私は「(石破内閣への)倒閣運動が成功すれば、
次は高市総理という可能性が高まる」
「皇位継承問題が最終的な決着を見る迄、
暫く高市総理は待って貰いたいと考えている」と書いていた。ところで、先日、たまたま評論家の切通理作氏とお会いした時に、
同氏が経営しておられる古書店·ネオ書房の企画として、
靖国神社についての基礎的な勉強会と神社参拝、
遊就館の拝観を呼び掛けたいので、協力して欲しいと頼まれた。
それが以下のような形で実施の運びになっていたのを、
うっかり告知しないままだったので
(切通氏には申し訳ない)、
ここで案内させていただく。この企画の主催はあくまでネオ書房(ブックカフェ二十世紀)なので、
参加希望者は直接、下記の予約先に申し込みをされたい。◯企画名=「神道学者·高森明勅さんとめぐる靖国神社ツアー」
◯開催日時=11月1日(土曜日)12時半より受付開始。
◯集合場所=ブックカフェ二十世紀〒101-0051
東京都千代田区神田神保町2丁目5-4 開拓社ビル2階
九段坂下靖国通り沿い。神保町駅A出口より30秒。◯第1部(午後1時開始予定)=
「神道学者の高森明勅さんが語る『イチから学ぶ靖国神社入門講座』」
◯第2部=「靖国神社展示課長にご案内いただく『遊就館の拝観』」
◯第3部=「戦没者のみたまの最も近くでお参りする
特別な体験『御本殿での正式参拝』」
◯参加費=予約の場合、3500円+ドリンク代500円
当日参加の場合、4000円+ドリンク代500円◯予約先=kirira@nifty.com
主催=ネオ書房(ブックカフェ二十世紀)私は当日、最後まで一緒に行動し、
遊就館などでも必要な解説を補足するつもりだ。▼追記
10月7日発売の「女性自身」にコメント掲載。▼高森明勅公式サイト
https://www.a-takamori.com/
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